新聞勧誘員。以前日記にも書いたけど、カネゴン自らの新聞配達経験に照らし合わせても、これはだいたい本当です。勧誘の会社は新聞社とは独立している(かつどの新聞でも無節操に取ってくる)ことがほとんどのはずで、メンバーもしょっちゅう互いに入れ替わっているので、新聞社に何を言っても無駄になるように鉄壁の防護ができている。

大学最後の年のある夕方、球団を所有する新聞の勧誘員が2人カネゴンアパートに訪れたことがあった。少し話してから断るといきなり詰め寄られて「あんたのために使った無駄な時間をどうしてくれんだ、ええ?」と居直られ、暴力への抵抗性ゼロのカネゴンは目の前が真っ暗になり、膝関節が一気に柔らかくなる【命あってのおれカネゴン】。なまじ新聞配達の経験があっても何の役にも立たず、むしろそれが自らの油断を呼び込んで、うかつに扉を開けてしまったことを痛感。それでもクーリングオフ制度があることを思い出し、形ばかりに契約させられて帰ってもらってから本社に電話をかけて契約取り消しをお願いする。クーリングオフ担当者の声がいかにも気弱そうで、いしいひさいちの漫画にあった取材部ならぬ「謝罪部」というダジャレをつい連想してしまう。面倒だったのでクレームの主張はせず。

後になってふと、その勧誘員の1人が、かつてカネゴンと一緒に新聞配達所で働いていた同い年の専門学校生に似ていたような気がしたのだけど、今更確認もできず。