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20年近く前のキーボードマガジンで、「未来のシンセサイザー」のアイディアを絵つきで募集するという夢あふれる企画があった。選者はあの「隠れた名エッセイスト」福田裕彦氏で、集まった作品群も願望を存分に吐き出すいい内容だった。手書きの図面がびっしり掲載された様はどこかコロコロコミックの読者欄のよう。特に印象深いのが「足の指で弾くキーボード」に「ライブの後、臭う」とコメントした福田氏。
実装とか組み立てラインとか金型とか投資対効果とかそういうものをまったく無視したこういう企画は、実は案外馬鹿にできないと思う【される方とはおれカネゴン】。こういうアイディアの残量が実はその製品またはジャンルの寿命を表しているような気がする。今募集したら果たしてどのぐらい集まるか。
コンピュータウイルスに感染することを「病気もらう」と言ってみたい。
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