今月のScientific Americanによると、何かとお騒がせな物理学者のフリーマン・ダイソンは、「超常現象はありうる」という、夏場のワイドショーで科学宗教裁判にかけられそうなすれすれの発言をしたことがあるらしい。でもそれは、「大数の法則の裏返しで、どんな人にも月に一度ぐらいは主観的には奇跡としか思えないような現象が起こりうる(=奇跡は実は平凡な現象)」「科学はもともと大数の法則に従うようなものごとしか相手にできない(=ので研究しようもない)」というレベルで「ありうる」と言っているだけみたい。これはこれで誠実な態度だと思う。なおダイソンの祖母は拝み屋さん(お祈りによる民間治療)をやってたとか。この引用元自体がジョークでないことを祈りたい【それはありうるおれカネゴン】。