先日盛り上がった国が育てる「サイエンスライター」の話を別の面から考えたら、「予算を誰に任せたら一番有意義かつ面白い使い方をしてくれるだろう」ということを(官公庁が半ば無責任に)問い掛けているのかもしれない【控えておれいおれカネゴン】。「有意義」と「面白い」は実は必ずしも両立しないと思うので、どちらかを諦めざるを得ないこともありうるだろうけど。「ふるさと創生一億円」とかの例からもわかるように、実はお金の面白い(かつ有意義な)使い方ができる人というのは非常に限られてくるし、たぶんかなりの才能が必要なのだと思う。しかも頭の良し悪しとかどのくらい物を知っているかということとは独立した才能だったりする。今突然ぽんと一億円渡されて「これを最大限に面白く有意義に使ってみてくれ」と言われたときに自分がどれだけのことを思いつけるかを考えてみれば嫌でもそのことに気付かされる【他人事とはおれカネゴン】。

ふと思ったのだけど、会計士とはまた別に「予算設定士」なる国家資格があったらどうだろう。会社役員や大学運営関係者やあらゆる官公庁の公務員はこれを取得しないと一切公的な予算を設定したりその指揮を執ったりすることはならず、そして数年に一度更新が必要になるというもの。浪費するときは右手を上げて「浪費します」と公に宣言しないと罰則がある。この資格を取っただけで予算のセンスが抜群によくなるわけではないだろうけど、予算の設定の仕方に歴然と上手下手がある以上、そこを弁別するための基準になるものを定め、有資格者に求められる義務をここではっきりさせてみたらどうなるか。単にますます世の中が世知辛くなったりして【寝ておれおれおれおれカネゴン】。