フランク・ザッパを聴くたびに、ジャズの人なら決してやらない、もしやれと迫ったら恥ずかしさのあまりその場で腹かっさばいて果てるほどの、極端にダサいリズムを出し抜けに投入するところにしびれてしまう【悪食治らぬおれカネゴン】。いい意味でちっとも垢抜けない。上手な人がものすごくダサいことを、しかも全身全霊を集中して何十年も継続する姿は他ではめったに見られるものではないので、そこがたぶん存在価値なのかもしれない。