かなり昔にあった「バグニュース」という雑誌(その前身の「遊撃手」という雑誌は読んだことなし)に載っていた精神科医のインタビューに、一つ興味深いことが書いてあった。結構有名な話だと思う。

それによると、妄想は常に最新のテクノロジの流行に敏感であり、しかもテクノロジを最初に予言することがしばしばあるという。明治時代に松沢病院の患者さんが、早くもテレビのようなものを妄想で考案していたのだそうだ。まず患者さんが妄想し、それを作家が小説にし、それからエンジニアが実装するという順序があるとのこと。最近は妄想した本人がいきなり実装するということもあるかもしれないけど。