なぜ、人並みの口臭レベルを目指してもだめか

これは、人間の嗅覚に関する特性のためで、一般に生体刺激量と感覚量の関係について、次のような数式で表されます。

すなわち I=K logC(I:臭いの感覚量 K:定数 C:臭気物質量)

つまり、わかりやすく言うと、人の主観的嗅覚、つまり、気になる、臭いの感じ方(自己臭などです)は、対数的関係を持ち
この対数的関係をウェーバー・ヘヒナーの法則といいます。

具体的には、ある人が臭いと思うとき、その臭いを起こしている臭気物質を無臭のガスに置き換えて90パーセント取り除いて、判定させると「臭さは、半分になった」と感じます。(この人に限っての話です。)
99パーセント取り除いてみると、その人以外の人は、完全に無臭と思いますが、その人は「臭気は約3分の一になったと思う」習性があるのです。

したがって、長年口臭で悩んだ人は、普通の人並みに口臭を改善できたとしても、まだ、3分の一は残っている、あるいは少しか軽くなったくらいで、まだまだ治っていない・・と思うのです。