田中圭一ヤング田中K一 (ニチブンコミックス)」を思わず購入。内容は、悪戯としては度を越しているとも思うけど相変わらず凄まじく面白く、それ以上にそこで繰り返し取り上げられている女の性(さが)のあざとさにカネゴン改めて震え上がる。わずか4歳の女の子でも、自分が女であるというアドバンテージを最大限に活用してそこから利益を得るという、すがすがしいほどの経済的行為に脱帽。カネゴンは何にも物を知らなかったことを痛感【殊勝なふりとはおれカネゴン】。詳しくは立ち読みで。
例の「チャングム」で、スラッカン(水刺間:王の食事を作る部署)の女官たちが、裏切り者(と言っても男と密通したというあらぬ噂を立てられただけ)を夜中に集団で裏山に連れ出して毒を飲ませ、闇から闇に葬り去るという女子高リンチの最終形態とも言うべき悪夢的シーンを見て以来、街で見かけるすべての女性が老いも若きも女官たちに見えて仕方がないという症状がカネゴンに発生していて、見た目はどうであれ一皮剥けばその内実はああやって殺しあいたいのかもしれないとついつい考えてしまうようになってしまったのだけど、田中圭一の本がそれをさらに裏付けてしまったような心持ち【針小棒大おれカネゴン】。男は男と、女は女と、やり方は全く違うけどそれぞれ一瞬たりとも休むことなく死闘を演じているらしいことに今更気付き始め【死闘にならぬおれカネゴン】、ピンカー「人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か (上) (NHKブックス)」のことを嫌でも思い出してしまう。