久しぶりに普通の時間に家に帰れたのでNHK BS「チャングムの誓い」で権力争いを堪能する。
この時代は儒教の影響で、宮廷では男は男の医者にしかかかってはならず、女は女の医者にしかかかってはならず、そのことに誰も疑問を持っていなかったとのこと。しかも女医は身分が低く、治療をした相手から金をもらえるどころか、やらせろと迫られたりするのが当たり前だったとも。

当時はひどい時代だったと言うのは簡単だけど、カネゴンはその時代に生まれたらそういうさまざまな因習に疑問を差し挟むことができたかどうか甚だ自信がない。カネゴンは多数派に生まれれば多数派として、奴隷に生まれれば奴隷として、山賊に生まれれば山賊として、海賊に生まれたら海賊として何の疑問も持たなかったに違いない【捕虜で奴隷のおれカネゴン】。翻って、現在誰もが何の疑問も持たずに守っているさまざまな慣習や禁則のうち、一体どれが数千年後に激しくお笑い種になっているだろうか。