ホロフォニックとは何か。本当に何だったのだろう。
大昔のロッキングオン誌で堀込真人氏が、サイキックTVという実験音楽ユニットのレビューで、このホロフォニックサウンド*1について解説していた。曰く、驚異の音像定位!気持ち悪いぐらいのリアルさ!「背中でベルの音がした」!などなど。
当時カネゴンもいそいそと黎紅堂サイキックTVを借りてみたのだけど、カネゴン家の再生装置の性能が低かったのか、まるでピンと来ず、それ以来ずっと忘れていた。
冒頭のリンク先によると、ズッカレリはホロフォニックサウンドの制作方法を未だに厳重に秘密にしているらしく、そのせいで現在に至るまでズッカレリ自身がシャカシャカゴソゴソやっている音(←おなじみみずうみ殿が発見。ヘッドフォンで聞き比べてください)以外のホロフォニックサウンドは聴くことができないという、非常に間抜けな事態になってしまっている。ズッカレリは「正体を知ったら、『なあんだ、そんなことか!』と思わず手を叩いて叫びたくなるぐらい簡単だよ」と挑発的なコメントを残しているにもかかわらず、なぜかその制作方法の正体を暴いて歴史にその名を刻もうとする研究者がさっぱり現れず、そうこうしているうちにホロフォニック自体が下火になってしまった【そして眠るはおれカネゴン】。

*1:ロッキングオン誌では「ホロフォニック」または「ホロフォニックサウンド」と表記されていたのだけど、冒頭のリンク先では「ホロフォニクス」と表記されている。道理で検索で見つからなかったわけだ。同じく当時はホロフォニックの考案者は「ザッカレリ」と表記されていたのだけど、冒頭のリンク先では「ズッカレリ」となっていた。【ややこしいとはおれカネゴン】。