あれほど大量生産した小池一夫ですら「泣ける話」を一度も書けなかった(少なくともカネゴン小池一夫の劇画で泣いたことがない)ことを根拠に、「泣ける話」を書くことの難しさを推測するカネゴンでした【またもよそ見のおれカネゴン】。
物語の中で人が死んだら泣けるとは限らないし、つらい別れを描いたら泣けるとも限らない。焦って登場人物をどしどし殺すと逆に笑いを取ってしまいかねない。かと思うと、泣ける話をやすやすと書ける人がいたりする。カネゴンほど単純ならともかく、一般に泣きのスイッチは簡単に押せそうでいてなかなか押せないらしい。泣きのツボを確実に打つための一般理論を構築した者は、世界の王になる。