80年代後半に(OMNI誌で)ちょっと話題になった「究極の核融合 -- MIGMA」の特許論文。ボグダン・マグリッチの論文が、今やこうやって簡単に読めるようになった。
MIGMAをかいつまんで説明すると、ホウ素などの原子を一つ一つ電気的に加速して互いにぶつけ、壊れて帯電した原子を減速装置に打ち込んで電気を取り出すというもの。加速に使ったエネルギーより取り出すエネルギーの方が大きくなるポイントを見つけ出せればたぶん実用化できる。通常の核融合よりはるかに小型で、原理的に暴走がありえないあたりがよさそうに見える。
カネゴンはこのMIGMAがいつ実用化されるのかと指折り数えて待っているのだけど、続報をさっぱり聞かない。日経サイエンス地球温暖化特集で、石油の代替エネルギーのリストにも載せてもらっていない。それどころか、昨今ネット上でMIGMAについて言及しているのはほぼもれなくオカルト好きばかりで【貴様の仲間かおれカネゴン】、主流の科学者や技術者は鼻も引っ掛けてくれていない様子。この技術に見込みがないのであれば、どの辺に見込みがないのかぐらいは知りたいのだけど、こども電話相談室だったら答えてくれるだろうか【見込みがないのはおれカネゴン】。

垂直磁気記録方式も最初に発表されたのはカネゴンが中学生の頃なのだけど、製品化されたのはつい最近で、しかも早くも密度の限界に突き当たりそうとのこと。そのぐらい実用化には時間がかかるのはわかっているのだけど。