美しい道具」から:

自分達の世代は、すでに出来上がった道具を使う。より上手に使ってみようという、「洗練」の努力はできても、道具はすでに使いやすく改良されているから、「使いこなし」の努力はできない。

道具の進歩が落ち着くと、今度は「いかに上手にそれを使うか」という、 洗練の競争だけが残る。現場のレッドオーシャン化。こうなってしまうと、道具がより使いやすく進歩することは、今の場所に安住している医師にとっては脅威にすらなってしまう。

コンピュータの世界も既にこうなりつつあることを痛感。「良いものであっても呪いになりうる」というカネゴンのかねてからの主張を裏付けてもらったような心持ち【我田に水引くおれカネゴン】。