自分でも理由がわからないのだけど、最近なんだかYouTubeピストルズとかジョン・ライドンとかPILを繰り返し視聴するようになっている【自分で自分がおれカネゴン】。こういうのをこれまで映像で見たことがなかったせいか、ちょっとだけ飢餓感が癒されたような気がしないでもない。
ピストルズはやはりドラムが小憎らしいほどうまく、さらにこうして見てみるとジョン・ライドンの立ち居振る舞い一つ一つが惚れ惚れするほどかっこいい【地べた這いずるおれカネゴン】。ジョン・ライドンはジャズを憎悪しているそうで、そういうところもまたいい。
今見つけた、PILのCareeringという曲は、ドラムはそれほどでもないけど、ぞっとするぐらいかっこいいと個人的に思ってしまう。これまでカネゴンあんまり気にしていなかったのだけど、PILのキース・レヴィンのグチュグチュしたギターと鋭角的なノイズシンセは、ブライアン・イーノ前頭葉をどこかに落っことしたみたいでとてつもなく素晴らしい。これほど確信を持って徹底的にクチャクチャとギターを弾き続けられる人はあと何人いるだろうか。素晴らしすぎて本人すら二度と同じクォリティでの演奏はできないだろうというのが容易に想像できるのだけど。
そしてカネゴンどういうわけか、キース・レヴィンの演奏にはマイルス・デイヴィスのそれと同じものを感じてしまう。紛れもなく、キースのギターはマイルスのトランペットと完全に互換性があり、いつでもほいほい差し替えられる。どちらも演奏の内容を全然問題にせず、音それ自体の価値だけを偏執的に追求しようとしているからだろうか【そんなオチではおれカネゴン】。