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ロボット制作に必要なのはプログラミング環境ではない。どれほど精妙に動作しようと、プログラミングされた動きしかできないロボットなど、カネゴンにとってはロボットではない。
ロボット制作に最初に必要なのは、どんな貧弱な手作りの手足をいくつ接続しても、それらを自己学習によって使いこなして相当高度に自律動作してくれる、きわめて頑丈かつ完結した制御モジュール(各種センサやジャイロは当然搭載)のみ。そうでなければ、カネゴンたちがお気軽にボスボロットを制作できない。悪の天才が時に野心を抱いて低コストでロボット軍団を繰り出すこともできない。
制御モジュールが手足を使いこなすのには時間がかかってもよい。むしろそれが制作の楽しみにもなる。思わぬ事故も当然発生するだろうけど、尊い犠牲としてでっかい墓に祭ることで勘弁【わしらを祭らぬおれカネゴン】。むしろ今事故死すれば歴史に名を残すチャンス【検討するとはおれカネゴン】。
極端な話、この制御モジュールを自動車に取り付ければ「ザ・カー」のごとく自動車が不気味に自律動作するぐらいのものでなければいけない。人間に搭載すれば百鬼丸も楽勝で構成できるぐらいのものでないといけない。
そして、社会の上から下まで誰でも気軽にロボットを製作でき、いいことや悪いことやダッチワイフや仇討ちや仁義なき戦いに使えるものでなければならない。