日本結婚史

日本人の祖先は性に対しては割合に開放的で、男女間の交際は大変におおらかであった。いわゆる乱婚とか雑婚という状態が長々と続いた。これは日本に仏教や儒教などの道徳規範が到来していなかったことが理由の一つである。また掠奪結婚というのもあり、相手を肩に担いで連れ去るので、俗に「かたげ」といった。それが一変すると、購買結婚といって娘を米俵、牛などで買うこととなり、これも後世までも残っていた。贈与結婚というのは娘を高貴の方に献ずることで、中古の采女という陪膳の女官はこれであった。

ギリシャ神話でも女性が思いっきりモノ扱いされていて、それでいてそれが話の上で重要な役割を果たしていたりした。今と昔でこれほどの変化が生じるなら、後2000年も経てば「結婚は男80歳女12歳がスタンダード」とか「異性婚はキモい」とか「本妻と愛人が互いに切磋琢磨して旦那を奪い合うのが普通」とかいくらでも変わりそうな予感【嵐の前のおれカネゴン】。