今月の日経サイエンスの記事より記憶から【ノイズを盛るとはおれカネゴン】:

  • メタンは、従来嫌気性の細菌による分解(腐敗)や動物のゲップなどでしか発生しないと思われていたが、ある学者が精密に測定してみたら、普通の植物もしっかりメタンを排出していた。ちなみに、これまで誰もこのことを研究していなかった。
  • 個別の植物から排出されるメタンはわずかだが、熱帯雨林などの膨大なバイオマスから排出されるメタンは相当な量になり、熱帯雨林上空にはメタンの雲ができていることが衛星から確認されている。
  • メタンが地球温暖化を促進する能力は、二酸化炭素の23倍。これだけ見たら、植物自体が地球温暖化を促進しているように即断しがち。
  • しかしガスの量を考えれば、実際にメタンが地球温暖化を促進する度合いはわずか。それより二酸化炭素による温暖化促進の方がはるかに度合いが大きい。

という趣旨の論文を発表したら、その日のうちにマスコミで報道され、最後の項目がちゃんと伝わらずに「我が家の庭の木を全部切らないとだめですか」という問い合わせが学者のもとに殺到したとのこと【抱腹絶倒おれカネゴン】。