ふと思って、これまでタイトルしか知らなかったサラサーテツィゴイネルワイゼン」とはどんな曲かと思ってYouTubeで探したら、出だしだけはちょっと聞き覚えがあった【しがみついてもおれカネゴン】。
バイオリンは持ち運びに便利なので、ロマ(a.k.a.ジプシー)やかつてのユダヤ人のように定住せずにヨーロッパをさすらい続ける人にとって極めて重要な楽器であり、実際にユダヤ人にはバイオリンの名演奏家が多いような気がする【気がして終わるおれカネゴン】。ユダヤ人に名数学者が多いのも、数学は旅の荷物にならないからかもしれない。その一方で、ユダヤ人のバイオリニストというステレオタイプな印象もあるのかもしれない【貴様が最もおれカネゴン】。
最近YouTubeで、ハイフェッツが(本人はニコリともせずに)バイオリン一丁で笑いをとっている映像を見つけたのだけど、ここにすら旅芸人の匂いをカネゴン一方的に感じてしまう。何しろ銭を投げてもらえなければ今夜食べるものもなければ寝るところもない。もし仮にそんな状況でカネゴンがバイオリン以外に何も持っていなかったら、いったいどうやって今宵の糧を得ればよいというのだろうか【質屋に向かうおれカネゴン】。