交換の社会学」の結論のうち、目に付いたものを表現を改めてピックアップ【つまんで食うとはおれカネゴン】。

人は、結局自分と同じような種類(地位)の人間と付き合おうとする。特にプライベートの付き合いで。
地位の低い者が地位の高い者をパーティに呼ぶということは、(たとえそのつもりでなくても)よばれた地位の高い者からすると自分を引きずりおろそうとしているように思われてしまい、(同じ地位の低い)同僚からは抜け駆けしようとしているように思われる。

釣りバカ日誌の背景にある力学がようやく見えてきたような気がする。寺沢武一の漫画にあった「たまにはバカな女と付き合った方が勉強になるぜ」という台詞を未だふと思い出す【勉強不足のおれカネゴン】。

地位または能力の低い人は、いじけてすねることによって消極的に抵抗する。しかしそれによってその地位の低さがますます確定する。

リーダーは、会社組織で下から恐れと尊敬を受けることはあっても心を許されることはありえない。リーダーは必然的に孤独になる。
それが嫌でリーダーが下の者と気安く話そうとすると、確実になめられる。

本書によると、米国では「リーダーと部下が親密であるほど生産性が高まる」という(根拠のない)常識がまかりとおっているらしいのだけど、実際の社会学的調査(対象はバスケットボールのチーム、爆撃機の搭乗員、鉄鋼炉工場など)によると、リーダーが恐れられ、尊敬され、孤独であるほど生産性が高かったとのこと。
つまり、ものわかりよさげな近代人が目障りとばかりにこの地上からすっかり駆除してしまったカミナリ親父達こそは実は貴重な資源だったりなんかして【落とされまくったおれカネゴン】。

地位および仕事の大変さと、もらっている給料がきれいに比例していると、人の心は大変に安らぐ。給料が安くても仕事が楽であれば、または仕事が大変でもそれに見合って給料が高ければ(そしてそのことが関係者に認識されれば)、給料に対して満足する。
逆に、地位が上がっても給料が据え置きだと強く不満を抱く。

カネゴンが以前から提唱しているように【しつこい者とはおれカネゴン】、日を決めて日本全国津々浦々で一斉に誰がいくら給与をもらっているかをWeb上で全部ばらしてしまえば、人々の「欲と嫉妬」という無料でクリーンで無尽蔵で地球に優しいエネルギーを動力源に、今まで眠っていた「もう一つの見えざる手」が俄然動き出し、こうした給料と仕事振りの不一致があっという間に調整され【調整されるはおれカネゴン】、しかも未来永劫に渡って適切に調整され続けるであろうことをカネゴン確信。「組織に属さないフリーランスのみ収入を明かさなくてよい」とすれば特にデメリットも生じないと思われる。
言うまでもなく、給与情報の開示を拒否する者は日本国民として扱われない【第一号とはおれカネゴン】。逆に給与情報を開示した者は外国人でも日本人と同等に扱うこと。
資本主義の欠点の大部分が、これによって見事解消するはず。共有すべきは財産などではなく、財産の情報だけだったということに人類が気付くまでこんなに大騒ぎしなければならなかったことからも、人類がいかにあわてんぼさんかということがよくわかる。一刻も早くこれを社会に実装しないと22世紀の子供たちに鼻で笑われてしまう【最も慌てるおれカネゴン】。
税務署のデータをちょいとRSSフィードするだけで実現できるので、あっさり過ぎて誰も大仕事と思ってくれそうにないのが唯一カネゴン心配。もしかして人間革命ってこのことでしょうか【造反無理とはおれカネゴン】。
早くしないと、早くしないと、米国人に特許を取られてしまう【暗殺間近のおれカネゴン】。