以前、科学の本質は「説得」にあるみたいなことを走り書きしたのだけど、別の言い方をすると「内容は正しいのにさっぱり説得力を持たない科学」というのもありうることになる。
未だはびこる非合理的な信念に「内容が正しければ誰も文句をつけるはずがない」というのがあるのだけど、説得力が科学から独立して存在していることから考えて、内容が正しくても苦情が殺到するときはするし、内容に何の根拠もなくても強い説得力を帯びてしまうこともある。
文句のつけようがないようにするには証明の形式をとらざるを得ないような気がするのだけど、たちまち読者が1/1000ぐらいに減少してしまいそう【文句に怯えるおれカネゴン】。