年輪から過去を探る--年輪年代学入門地球温暖化の重要な根拠となっている学問のひとつ。途中で誰かひとりでも社会保険庁クオリティで研究していたら(そういう噂が立っただけでも)学問全体が一気に崩壊して最初から全部やり直しになりそうなほどの、針の穴を通すような精密さと地味さ【お呼びでないのはおれカネゴン】。
この研究で重要な標準年輪曲線について、手元の新書「科学はこうして古代を解き明かす」(1996)では「アメリカではヒッコリーマツを使って8200年前までの、ドイツではナラ材で約1300年前までの暦年標準パターンが作られている」とあるが、Wikipediaでは「完全な標準年輪曲線としては、ドイツ南部地方(マイン川・ライン川流域)のリバーオークについて約10000年前まで、米国南西部(カリフォルニア州ホワイトマウンテン)のブリストルコーン松(イガゴヨウ)について約8500年前まで遡れるものが作成されている」とあり、10年の間にアメリカは300年しか増えていない一方でドイツの躍進が著しい。ワールドビジネスサテライトか何かで、ここ数年ソーラー発電関連製品がドイツで爆発的に売れていて工場の建設が追いつかないと報道されていたけれど、ソーラー製品の売り上げがドイツの研究チームに続々と還流し、それがさらなる温暖化データをはじきだしていたりするのだろうか【フィードバックとおれカネゴン】。