カネゴン以前からずっと気になっていながら言葉にできなかったのだけど、科学を誰よりも愛してやまないカネゴンにすら【愛するあまりおれカネゴン】、スーパーサイエンススクールとかに代表される公の科学プロモーションがどうにもかっこよく映らない。うまく言えないのだけど、どうにもセクシーでない。
カネゴンにとって科学者という身分は、明日のご飯の保証がないという点と当てたらでかいという点と若さが不可欠という点でロックスターと何一つ変わるところがなく、危ないおもちゃほど危険な魅力を発揮するように、科学のセクシーな部分の大半はその危なさにある【制御の棒がおれカネゴン】。公がプッシュする科学は、なぜか科学が「安全牌」であることを暗黙に前提としているような気がして仕方がないのはカネゴンの科学への愛が足りないからなのでしょうか【いっそあなたとおれカネゴン】。狭蝿(さばえ)なす荒ぶる神におわします科学の神は、俺は安全牌になどなった覚えはないと大層お怒りです【許しを請うとはおれカネゴン】。
科学の神の怒りを鎮めるためにも、入学試験と中間試験と卒業試験を、互いのすべての知力を尽くして死闘を演じる公開デスマッチに差し替えたらぐっとセクシーさが増し、興行収入も馬鹿にならないのではないかと【病院送りのおれカネゴン】。負けた者は原発で働かねばならないということにしたら作業員も一気に確保できてしまったりするのだろうか【ウランを担ぐおれカネゴン】。