偶然と必然を混同する勘違いもよくあります。たとえば交通事故のほとんどは偶然に起こるものですが、運転者の心がけに問題があったのだろうとつい思ってしまうことがあるので注意が必要です。

http://wiredvision.jp/blog/masui/200707/200707270224.php

予想どおり「懲戒免職は当然だ」という反発の声が多いが、果たして厳罰化で事故は減らせるのか。この記事でも書いたように、飲酒運転は交通事故の1.6%でしかない。大部分の事故は、意図的な危険運転が原因ではなく、偶然が重なって確率的に起こるのである。事故件数は車の総走行距離に比例するので、根本的な交通事故対策は、大量輸送手段を整備して車を減らすことなのだ。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/3da23ce284d794319c280acbc4ab73c0

(前略)今回の事故は、たまたま「泥酔運転で結果が重大」「加害者が公務員」などの要因から大きく取上げられている。しかし交通事故は、一部の悪質なドライバーが起こすのではなく、大部分は「確率的」に起こるのである。自動車同士の事故では、一瞬の偶然によって加害者と被害者が逆転したり、結果が重大になることも珍しくない。
図(*2)に示すように、自動車の走行kmに対する事故率はほとんど一定、つまり自動車の走行kmに比例して事故が起きる。

被害者も加害者も出さないためには、便利で安価な公共交通機関を全国的に整備したり、自転車の走行環境を整えるなどの方法によって、自動車に依存しない交通体系を作る以外には有効な対策はないのである。

http://www.janjan.jp/living/0608/0608290275/1.php