通常のアプローチは、「不機嫌にならないためには、生活を豊かにする」→「しかしそれがために、ますます不機嫌になる」→最初に戻る。それ以前に、生活を豊かにすることと不機嫌にならずに済むことに相関関係はあるのだろうか。実はこのことは人類の壮烈な勘違いで、この両者にはリニアな相関関係がないのだとしたらどうしよう。
カネゴン推測では、コンデンサと抵抗で作られた回路から出力される信号のような微分関係はあっても相関関係はないような気がする。つまり、報酬を得た直後はご機嫌になるのだけど、たちまち機嫌は下落して元に戻ってしまい、再びご機嫌になるためには報酬を得続けないといけない、みたいな関係。報酬を得続けることで結果的に生活が豊かになるという関係ならもしかしたらあるかもしれないけど、因果関係と呼ぶには問題がありそうな予感。いずれ聖書や経典にも数式を導入しないといけなくなるかもしれない。
なお、あえて「幸せ」と呼ばず、「ご機嫌/不機嫌」という言葉にしている。