この間の続き。
類型と普遍の違いとして、前者には驚きがなく、後者には驚きとそれに伴う破壊力がある、と考えてみる【人目はばかるおれカネゴン】。
物凄く極端にたとえると、「黒人は白人より頭が悪そう」というのが類型で、「まったく同じ環境で同じように教育を施したら、実は黒人の方が白人よりも統計上は頭が良いことが判明した」というのが普遍。こんなふうに、普遍は類型的な思い込みを貫通して粉々に破壊してしまう力があり、だからこそエッセイストや小説家やお笑い芸人が先を争って必殺兵器としての普遍性を獲得しようとしているということでよいだろうか。そのうち普遍性のこの鋭角的な危険性が広く知られてしまい、普遍性の獲得が許認可制になってしまったらどうしよう【凶器準備とおれカネゴン】。
ちなみに、いくら普遍であってもそこに驚きがなかったらこの条件に満たないのかもしれない。