起き抜けなのでざっくりメモ。
日経サイエンスの特集「太陽光レーザーが拓くマグネシウム社会」は久しぶりに叫びだしたくなるほど秀逸な内容【電車で読むのがおれカネゴン】。かさばってどうにも扱いの不便なことがこれまで内緒にされていた水素より、密度の高いマグネシウムの形にしてエンジンで水と反応させて水素を発生させ燃料電池に送り込む方がはるかに便利。反応後の酸化マグネシウムを還元するのに、太陽光を集中して発生させたレーザーの熱を使用することで、マグネシウムをエネルギー通貨として使用するためのサイクルが完成する。このサイクルのどこにも二酸化炭素が発生しないのがまたセクシー。
ついでに、そのレーザー発電を衛星に搭載し、飛行機に送り込んで飛行機を水蒸気で飛ばすという壮大な計画まで示されていた。
自動車の燃料が固体マグネシウムになれば、コンビニの店頭でお手軽に燃料カートリッジを交換するだけで補給できるようになり、ガソリンスタンドが一気に干上がる。この調子で半端な水素エンジンやバイオ燃料を一気に駆逐することも夢ではないかもしれない。
マグネシウムは豆腐の「にがり(塩化マグネシウム)」に使われているぐらいなので毒性の心配がほとんどなく、海からほぼ無制限に採取できる。核兵器のような危ない反応にはならないので、いい人も悪い人も平等にその恩恵を受けることができる【ヤクザに気遣うおれカネゴン】。たぶん自動車が水に落ちたぐらいでは爆発はしないと思う。
これは一刻も早く日本の国家プロジェクトにしなければならない。うまくいけば米国の石油軍産複合体からヒットマン工作員が山ほど差し向けられてちょっと格好いいかもしれない【なぜか標的おれカネゴン】。