そしてその価値判断をつかさどっているのは、かのもったいなくもかたじけない前頭葉様などではなく、脳の最下層で隠然と院政を敷いている扁桃体だったりなんかする。長い苦しい闘いの末、ついにボスキャラがカネゴンの眼前に現れたのだろうか。
とっさの場合の「敵か味方か」の判断は、正確であることよりも瞬時に結論を出すことが要求されるとカネゴン思うのだけど、それと引き換えなのかどうか、扁桃体は自分の動作を柔軟に変更するのが極めて下手なようなので、ここを万年時計に匹敵する高度に精細な小ぶりの人工物にてスカッと置き換えると今までの思い通りにならない自分とおさらばできて快適な暮らしが送れるなどとファッショナブルかつ全地球的に宣伝し一人残らず実装するまでは死ねないという道が今カネゴンの前に開けた。