そのスタン・ケントン・オーケストラは西海岸ということもあり、ラテン・ナンバーも得意としていた(カリフォルニア州のあたりではラテン音楽は当時からナツメロだったらしい)。そこは白人バンドらしく、リズムはクラフトワークのごとく極度に冷たく機械的に演奏し、ブラスセクションだけが狂ったように暑苦しく演奏するのが特徴だったりした。
ラテンのスタンダード・ナンバー「マラゲーニャ」もスタン・ケントンが演奏すると何だか尻がむず痒くなるような暑苦しいアレンジになる。