外骨格パワードスーツ
こういうのを見ると反射的に川に突き落とすか塩水をかけて安全性を徹底的に確認したくなってしまう【放尿構えのおれカネゴン】。
来るべき未来社会のために、こういうスーツを装着した場合でも通用する礼儀作法およびテーブルマナーおよびベッドマナーの開発も急がれる【喧嘩の作法はおれカネゴン】。表と裏と武者小路が総動員される日も近い。
他にも自慰防止や、刑務所代わりに受刑者に強制装着し、最小限の日常生活を送らせながら立ち居振る舞いを逆にことごとく制限・拘束するなど、外骨格パワードスーツの応用は数限りない。そのためにも、装着したまま風呂に入れるまでに安全性を高めることが絶対的に必要【洗わず済ますおれカネゴン】。
やがて、世界各地の津々浦々であらゆる人がおはようからおやすみまで思い思いに飾り立てたりプリクラシールをべたべた貼ったりしたブランド品または特売品または闇製の外骨格パワードスーツに身を固めることが当たり前になる。ネアンデルタール人がもし現世にタイムスリップしたら現代人が一人残らず服を着ているのを見て驚きあきれるように【一緒にあきれるおれカネゴン】、現代人が外骨格パワードスーツの着こなしに馴染むまでには多少の時間は必要かもしれない。
言うまでもなく、未来社会での死に際しても、現代の携帯電話など目ではないほど重要な遺品となる。おじいさんが生まれた朝に、買ってきた外骨格パワードスーツ。今はもう動かないこの外骨格パワードスーツ【焼き場を困らすおれカネゴン】。
そしてまた言うまでもなく、現代の携帯電話など比較にならないぐらい、未来人のアイデンティティも誇りもプライドも勤労意欲も性的嗜好もこの外骨格パワードスーツに全面的に依存する【電池が切れるとおれカネゴン】。外骨格パワードスーツを取り上げられた未来人からは、それらのものが一瞬にして失われる。服装に金をかける人々を観察すれば、このことは容易に裏付けられる【かかってないとはおれカネゴン】。
というわけで、ある日突然未来から挑戦を受けた場合の対策は意外に立てやすいのかもしれない。