終電に乗り損ねたため、雷が真上でゴロゴロ言う中、やけくそで漫画喫茶にて「One Outs」の残りを一気読みしたら朝になっていた【そのまま仕事のおれカネゴン】。
ちょい役の社長秘書を除いて、きっぱりと女性が登場しないのが大変潔い。ジャンプ漫画の王道を行く、誰もが見慣れたストーリー展開【手垢を付けるおれカネゴン】。そしてさらに、ガンダムカイジのような、つい真似したくなるような名台詞がかけらも登場せず、将棋の駒か数学記号のように置き換え可能な、自分のキャラクター像を決して踏み外さないバーチャルな登場人物像だけで埋め尽くされているにもかかわらず、その奇想天外なアイディアと駆け引きの緊張感の連続また連続でついにカネゴンを眠らせてくれなかった。漫画にとって最も大事なのはアイディアであることを痛感【枯れた泉のおれカネゴン】。