余談:今、大手一流企業になっている某会社がまだ中小企業だった際、当時の不況で社員の1割をリストラしなければならない状況になりました。で、社長の決断した解決方法はこうでした。「1割の人間の給料が足りなくて無職にしてしまうなら、自分も含め全社員の給料を一割引いて、その人の給料にしてあげようじゃないか」

 当然、一部社員からは不満が出ました「がんばっている自分の給料を減らされるのは納得できない!そもそもリストラされるような人間は役立たずだ!」社長はそういう社員を一人一人呼んで、個別で面接しました。わずか10分足らず。しかし、ドアを出てきた社員はもう誰も反対しませんでした。なぜでしょう?

 答え:「リストラ対象には君も含まれるんだが・・・」と言った(笑

 これは見事だと思いました。結局、リストラってわが身にリアルで突きつけられるまで、実感がわかないんですよね。

http://jinon.tumblr.com/post/72807714/1

ここには何か経済学的に重要なアイディアが含まれているような気がしてしまう【含まれてるのはおれカネゴン】。
たとえば、企業が存続のためにある程度以上のレイオフを行う場合は、レイオフされる社員を乱数で決定しないといけないことにすれば、すべての社員に平等に恐怖が分配されることになり、社員たちを知らず知らずのうちに協力ゲームの土俵に移動させることができるのではないかと。
あるいは、人は二十歳になったら乱数で職業を決定しなければならず、さらに四十歳になったら乱数で転職先を決定しないといけないことにすれば、危険な職場への配慮に誰もが真剣そのもので取り組んでくれるのではないかと【脳に傷持つおれカネゴン】。