ついさっき、The Eccentric Opera「ナオミの夢」のカバーを聴いていきなりはまってしまう。(説明はこちらで語り尽くされている)。
おしゃれ系の音楽にどうしてもつきまとってしまう「食い足りなさ」がまったくなく、徹底的にやりすぎているところに惚れ惚れしてしまう。クラシックのカバーというとほとんどの場合男子高校生の思い付きの域を出ない寒い仕上がりになってしまうのが通例なのだけど、それをここまで汚濁にまみれた美しさに改造してしまう腕前に脱帽。歌も演奏も物凄いテクニックなのだけど、それをまったく鼻にかけることなく、完全に素材・部品として扱っているのはもう21世紀の音楽の基本。正直、こんな凄い音楽あったとは知らなかったというか、カネゴンもうこれを上回る完成度というものを想像するのが難しい。いい意味で、ストリップ小屋でかけてもらえるクラシック。