誤解を招きやすい「モラルハザード」は、「道徳的危険」と訳されてしまったためにさらに誤解を招くようになってしまったのだけど、この語をどうにか改良できないだろうか【いっちょかむとはおれカネゴン】。少なくとも、この語を我慢しながら使い続ける必然性を感じられません。
想像するしかないのだけど、英語圏の人でもバリバリに間違えて使っている人が多かったりしそう。

「火災保険をかけたために、注意義務を怠り、結果として火事のリスクが高まる」などのリスク回避を疎かにする事をモラール・ハザード(morale hazard)、「火災保険をかけておいて放火する」などの意図的に事故を起こす事をモラル・ハザード(moral hazard)と分ける場合もある。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%89

という使い分けも苦しすぎる。

ポイントは:

どの辞典をみても、実体的危険(physical hazard)と対になる用語だと書かれている。

http://homepage3.nifty.com/hon-yaku/tsushin/kotoba/katakana.html

なので、モラルハザードに代えて「潜在危機(potential hazard)」という言葉にすれば、お互いにしょうもない誤解や誤用をしないで済むようにならないだろうか。