超久しぶりに本を読む【やっとこすっとこおれカネゴン】。二周忌ということで「J・G・バラードの千年王国ユーザーズガイド」。
要約するとこんな感じ:

  • SFは好きだけどスターウォーズは嫌い
  • SFは好きだけどSF評論家は嫌い
  • 上海大好き
  • シュールレアリズム大好き
  • バロウズ大好き
  • インナースペース大好き
  • 自動車大好き
  • 古典文学を若いうちに読破して損したと思っている
  • 広島・長崎に落とされた原爆は世界平和に貢献したと信じている

同書で、「今後殺人を企む者はそれをTVや映画の制作プロダクションにその企画を売り込んで殺害現場を撮影してもらうだろう」という、まんまI・餓男-アウイエオボーイな思い付きが書かれているのを見つける。後、あまりにも有名なあの文も収録されていた。
いずれにしろSFを愛するあまりSFのことでじたばたするという、最近めっきり見かけなくなった青臭い何かを久しぶりに見た思い【臭い漂うおれカネゴン】。それでいて、他の文学者同様に自分の座っている木の枝を切るのが殊の外うまいので、あたかもSF相手にツンデレ自虐SM放置プレイをしているような趣がいかにもイギリス人らしいひねくれ方ということでいいだろうか。
なおカネゴンはバラードの初期の短編・中編SFしか読んでおらず、残虐行為展覧会とかクラッシュなどは未見【今後も未見のおれカネゴン】。