作曲家・吉松隆へのインタビュー「作曲家という仕事」

隅から隅まで一つ残らず面白い。音楽は全然聴いたことはないのだけど【聴かずに書けるおれカネゴン】、読む人をいっぺんに惹き付ける言葉の力は只者でない。

業界裏話と共にシビアな現実が語られていながら、怒涛のように噴き出すユーモアはいったいどうしたことだろう。こうした内容を普通の人が語ると、聞きたくもない愚痴になるか、やかましく左翼がかった糾弾に終始するか、何を見ても不機嫌にしかならない年寄り口調となるか、興醒めするような冷笑皮肉に成り果てるところなのに、それを完全に突き抜けている。

何より、人生が物凄く楽しそう。