株式や投資などから利益を得るということが、未来から金を引っ張ってくる行為なのだとしたら、金を引っ張られた未来が不景気になるのは避けがたいことだったりするのだろうか【タイムマシンとおれカネゴン】。ちょうど、ゲームやおもちゃを販売するということは実は子供が将来生み出すはずの利益を今お金に換えてそれをかき集めることに等しいように。

漫画喫茶で久しぶりにうしろの百太郎を読み返す【何度も読むのがおれカネゴン】。
連載途中から大人気になったらしく、読者からおびただしい霊体験レポートと助けを求める声(主に精神病院から)が怒濤のように寄せられ、ほったらかすわけにもいかなくなった作者が完璧に頭を抱えている様子が手に取るようにわかる。なお、論拠のほとんどを「大新聞に載ったから」「テレビでやってたから」と権威に求めていたりする傾向あり。
一番よかったのが、中盤で唐突に催眠術の達人が抜き打ちでデモンストレーションを行い、あたかもそこに霊が出現したかのように教室の生徒全員に思い込ませ【振り子で眠るおれカネゴン】、それをもって安易にこっくりさんを行わないようにと読者も含めて警告するシーン。その心は、もうこれ以上こちらに助けを求めないでくれという作者の魂の叫びだったのかもしれない。

カネゴンとしては、このように膨大な読者から寄せられた、こってりと念のこもったお便りと助けを求める声こそ霊および霊現象そのものだと確信。この現象を霊として定義すれば、その上にさまざまな熱力学的仮説を打ち立てるための21世紀的なモデル作りが格段に容易になったりしないだろうか。なお霊のいい悪いを詮議することにはあまり意味がなく、善悪にかかわらず、その数(強さ)のみが問題になる。熱現象においてその温度のみが問題になるように。
かくして、世界で初めて霊現象の客観的な測定および数値化と量子化が可能になり、さまざまな数学を導入して理論を厳密化し、ひいては経済学にも「悪霊」の概念をスムーズに導入できたりしないだろうか【怪力乱神おれカネゴン】。
この定義に従えば、はてなブクマを始めとするソーシャルブックマークたちも紛れもなく霊であり、ブクマが短期間に大量にカウントアップする現象は(肯定/否定にかかわらず)霊現象および霊障である。カネゴンがこれまで、ブクマされそうな日記を努めて書かないようにしていたのはこうした霊障を避けるためであったのかということにカネゴンここまで書いて初めて気付く【霊も寄らぬはおれカネゴン】。