水木しげるの妖怪研究で印象的なのは「精霊の存在は祭礼や踊りを通じて直接的に感知することができる。決して文字を通じてではない」というところ。何の根拠もないが、複素数平面上の点を想像してしまう。すべての素粒子の存在確率は実空間と虚数空間にまたがっているというのを何かで読んで、それならこの世にあるすべての素粒子は、半分あの世(常世の国)にいるようなものかなと思ったりする。カネゴンが想像する精霊はなんとなくそういうイメージ。