カネゴンも小学校3年(@川崎市)のときにベルバラをみました。といっても宝塚でもなくアニメでもなく、近所の公民館で女子大のお姉さま方が力演したベルバラ。演劇初体験はこれだったのか。全話を一発でやるので実に長かったけどよく覚えている。歌も歌える。「あいー、それはー、やさしくー、あいー、それはー、つよくー、あいー、それは、はかなくー、あいー、それはー、くるしくー」「あいー、あいー、あいー」。これをアカペラで劇中で20回は歌うのだ。アカペラであるにもかかわらず、カネゴンの心の中でいつの間にかコードがついている。これは公式の歌なのでしょうか。それともお姉さんたちの創作なのでしょうか。フランス万歳。

同時に、住んでいた団地の奥様方の間でもベルバラが猛烈に流行った。単行本全巻が団地内で流通し、我が家にも来たので当然読破した。マリー・アントワネットの業の深さがお気に入りだった。「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」は世界遺産ギャグ。今から思えば、錠前作りが趣味のルイ16世は、世が世ならさぞいいハッカーになっただろうに。ベッドシーンだけはさすがに小学生にはわからなかったので飛ばして読んでた。誰か少女漫画で「怪僧ラスプーチン」とかやらないだろうか。わたなべまさこあたりならやりそう。最近ラスプーチンを操っていたのは女王の方だったという説も出ているし。ラスプーチンは実在の人物だったのに超能力を使っていたというので、歴史家が扱いに困っているのだそうだ。超能力うんぬんはともかく、困っている歴史家を想像するとおかしい。