モビルスーツの次は鎧カブトペンタゴンもよく続くものだ。こういうものは、後で鑑定団に出したときに高く売れるように、超一流のデザイナー、職人を贅沢に使い、気が遠くなるような精密な金細工を全面に施し、漆やヒスイやそういう高級感あふれる素材を惜しげもなく投入して、もったいなくて戦えないぐらいのものにするとよい。それが未来のアメリカの財産になる。迷彩色を追求してうっかり侘びさびの味わいが出てしまったら、中島さんも大喜びだ。

うそだと思うなら、日本刀がまさにこの現象を起こしてコレクターズアイテムになり、よいものほどもったいなくて戦いに使えなくなったという歴史から学ばないと。当然、よろいの顔面には、あの怖い顔当てが「くわっ」と口を開くような設計にすべし。子供が泣くぐらいの仕上がりがちょうどいい。ダースベイダーと間違えられたら元も子もないので、ひとっかけらも子供や婦女子に媚びない、ちびりそうなぐらい恐ろしいデザインにすべし。それを着た人間が、間違ってもコミカルな動きができないように、死ぬほど重量感たっぷりに作ること。ハイテク装備の重量を合計すれば自動的にそうなるだろうけど。