いつだったか、花輪和一の獄中記は立ち読みで読んだ。寒寒とした刑務所の描写がリアルであった。彼と同じ罪状でその昔(8マンの)桑田次郎が逮捕されたことがあったことを思い出す。カネゴン家にはシャルル【誰だ】から借りっぱなしの花輪和一「月の光」が一冊だけある。この人の話は必ず破綻し【カネゴンものう】、一貫したストーリーが描けないというかそういうことに興味がないように見受けられた。目指しているものが違うのであれば、それについてとやかく言うのは無粋であろう。