準定常宇宙論の強い味方は、「遠方にあるはずのクェーサーと近くにあるはずの銀河の間に、物質が橋のようにかかっている」観測結果であるとのこと。ハッブルの法則は、銀河には実によく当てはまるが、クェーサーについてはほぼ相関関係がないといってもよいという観測事実がある。ホイルのグループは以前から、クェーサーが強い赤方偏移を示すのは、それが極めて遠くにあるからではなく、別の原因によるものだと主張していた。クェーサーと銀河がつながっていることが発見されたのはそれを裏付ける強力な事実。定常宇宙論宇宙背景放射を説明できずに敗退した。マイナー好きのカネゴンはつい入れ込んでしまうが、いずれにしろどちらの説も未完成であるということか。