遠山啓の名著「数学入門」には「コーシーは極限という概念に初めて『二者闘争』の原理を見出した。彼以前には誰一人としてそのことに気付いた人がいなかった」みたいなことが書いてあった。ある点に接近しようとする人と、それを押しとどめようとする人がいて初めて極限から無限小という概念を追放することができたということらしい(カネゴンまだよくわかってないと思う)。

ひるがえって、コンピュータのアーキテクチャにはまだ『二者闘争』の概念は持ち込まれていないような気がする。すべてはカーネル様の仰せのままにというかお上には逆らえない的な管理。そのうちプロセスが永続性を持つようになって、おいそれとプロセスをkillできなくなったら、プロセスによるコンピューター資源の奪い合い(そして手打ち)という山口組対一和会的な概念が登場するだろうか【ええ加減にせいおれカネゴン】。