翌日ほぼ回復したので「ロード・オブ・ザ・リングス」を観る(残念ながら字幕)。「影武者」より遥かにスペクタクルな内容に圧倒。その昔初めて「指輪物語」を読んだときには、圧倒的にゴクリ(スメアゴル)に感情移入してしまったカネゴンなので(というより自分がいつこうなってしまうかと当時恐れおののいていた)、ゴクリを丁寧に描いてくれていることに感激。ねずみ男のいない鬼太郎に意味がないのと同じぐらい、この物語はゴクリをいかに描けるかですべてが決まると言っても過言ではないので。ゴクリの仕草が意外に客席の笑いをとっていて、素直に笑えるのがうらやましいと心底思う。あと、沼地の死人が「恐怖新聞」のポルターガイストそっくりだったのもポイント高い。ラストシーンは、ガンダルフがいつ「助さん角さん、いまこそ出撃ですぞ!」とか口走るかと思ってしまうぐらい水戸黄門な構図だった(つまり良い)。