妖精現実さんの蚊の妖精学に唸る(特にラスト)。カネゴンの宿願「馬鹿に積極的な意味を見出す」に一歩近づいただろうか【一つ積んではおれカネゴン】。もちろん、これらのメリットは長期的にしか生じないので、短期的にはやはり馬鹿は存在を許されない。うう。

言い方を換えれば、「ある程度の負荷のかかる仕事をしないと身体に悪い」ということなのかもしれない。宝くじにあたることと引き換えに生じる、逃げようもないトレードオフというか。
東周英雄伝で有名な漫画家鄭問(チェンウェン)がアフタヌーンに連載していた「深く美しきアジア」に登場した蚊の妖怪が「蚊は血を吸わせていただく代わりに痒みという快感を与える、極めて責任感の強い生き物なのだ」と主張しているのを見て、カネゴンは完璧に打ちのめされました。つい絵に見とれ勝ちだけど、この漫画には他にもこの種の奇想が満ち溢れている(出来不出来は激しいけど)。