昨晩のBSで、旧ワルシャワ条約機構加盟国(ハンガリーとかポーランドとか)の防衛の現状について報道していて、各国のきなみ国境の警備を減らしているとのこと。今やEUというかNATO加盟国同士が互いに攻め込むという想定はかなり現実感を失っているらしい。

いつの頃からか、戦争の舞台が経済という異なるレイヤに移ってからは(少なくとも先進国同士の)現実の戦争はデメリットのみ多くメリットがほとんど得られなくなっているということなのかもしれない。今や隣国を征服することより、それを維持することの方が遥かに頭が痛く困難なので無理もない。おそらく、昔のように敵国の住民を皆殺しにするというソリューション(これも立派なソリューション)を選択できなくなったことが一番大きいのかもしれない。というわけで、今現実に起きている戦争のほとんどは、そうした経済的なデメリットを百も承知で、それでも相手を絶滅させたいという目的が最優先されていたりするのかも【攻撃目標おれカネゴン】。