その旧約聖書に「うなじの固いものどもよ」とエホバが怒るシーンがあったけど、この見慣れない表現はおそらくbe stiff-neckedの直訳で、もともと日本にないものではないかと思う。こんな調子で、明治時代以降に外から導入された日本語表現は結構あると思うのだけど(「注意を払う」とか)、そこらへんを研究している人はいないのだろうか。

また少し違うけど、水木しげるのエッセイに「すなわち空腹が遅刻を強いたのだ」というインテンショナルな無生物主語表現が突如現れる箇所があり、無生物主語はこの程度には日本語にも定着しかかっているのかもと思わせる【根拠もなしにおれカネゴン】。