ゴムを改良したグッドイヤー(あのタイヤメーカーのグッドイヤー創始者)は、借金が払えなくて刑務所に入れられ、服役中に、当時性能が悪かった天然ゴム(夏はべとつき冬はひび割れる)の改良を試み、硫黄を加えて熱することで温度にかかわらず性能を一定させることに成功したとのこと。なお、方法があまりに簡単すぎて競合他社にガンガン真似され、特許訴訟も追いつかないほどだったとか。

この話でカネゴン不思議だったのが、「借金が払えなくて刑務所に入れられた」というところ。今の先進国では(背任とか不正融資が絡むならまだしも)借金だけで刑務所に入れられることはないはずなので。おそらく、刑務所に入ることで借金が清算されるのならと破産者が続々刑務所に入ろうとして成り立たなくなってしまったのかもしれない。それとも当時は民事/刑事の区別が特になかったのかも。