確か大昔のスターログという雑誌で(違ったかもしれない)、「ビバ!おりがみ」という本が激賞されていた。江戸時代から進歩がほとんど見られなかった折り紙世界に数学者が新たな血を注ぎ込んだ名著との呼び名も高い。既に絶版らしいけど、やはり未だに傑作とされているらしい。中でも有名なのは「悪魔」で、この悪魔の指を折るためには折り紙から五角形を折り出すテクニックが必須だったと書いてあった。当時繭(高校生)のカネゴンは金がなくてこの本をなくなく立ち読みした覚えがある【結局買わぬはおれカネゴン】。へビューデューティな折り紙道はここから始まる。

21世紀初頭の冬、人生に八方塞がりだったカネゴンはいっそとことんダメになりたくて、電気を消した闇の中でただひたすらに千羽鶴を折っていた時期があったのを思い出してしまった。今思えば、ひたすらに馬鹿丸出しだった【コメントする気もおれカネゴン】。