カネゴンと悪夢映像:

と言っても映画通でも何でもない出不精なので甚だ頼りない。映画は実際に見るより映画秘宝で記事を読む方が面白いと思ってしまう方なので。

悪夢と言えば真っ先に思い出すのはエンゼル・ハート。冒頭と最後に現れるエレベーターの昇降シーンは、本当に夢の中に潜り込んで撮影したのかと思ったほど。

映画版の「トワイライトゾーン/超次元の体験」(全4話構成)の3話目で、TVの中に吸い込まれて怖いアニメキャラに襲いかかられて食べられてしまうシーン。ほんの一瞬なのだけど、あの不吉さ満点のアニメは二度と見たくない。なので未だに「ザ・ウォール」は怖くて見られない。

フランクザッパの音楽にクレイアニメのストーリー映像をつけた作品(名前がわからない)。ほとんど無音に近いBGMにのって、クレイアニメの泥人形たちがひたすら残虐行為に勤しむ。何とも言えず不安な気持ちになる。

定番だけど「自転車泥棒」もひたすら悪夢のようなモノクロ映像が延々続いて、見ているこっちも確実に陰気になる。なお、つげ義春はこの映画しか好きでないそうだ。

これも定番だけど「魂のジュリエッタ」は最初から最後まで極彩色の明るい悪夢。

なお、小説でもシェクリィの「あたたかい」や半村良の「妖星伝」などの悪夢系傑作がある。

どうもこの「悪夢」という言葉が正確でないような気がしてしまう。たとえば「エルム街の悪夢」とかは全然悪夢という感じがしないので。どちらかというと、「トワイライト」とか「常世の国」とか「黄昏は逢魔が時」の方が近いかもしれない【わしらが住んどるおれカネゴン】。いずれにしろこういうものは深追い禁止確定につき、決して中学生に見せてはならないと固く誓う【はまっておったなおれカネゴン】。