カネゴンにとってなつかしい幽霊体験

ほぼ同じ時期に同じような場所にいながら、カネゴンは霊感もヤマカンも第六感もないため何一つ目撃できず、話を聞いててすごく損したような気になった覚えがある【わしらもおったがおれカネゴン】。「すごく凶悪な霊がいる」という噂も聞いた。

今では噴飯物だろうけど、大昔に読んだユング派の本で「日中に感覚を極限まで酷使する山男たちは、夜は怪談を話すのが大好きである。感覚の反対に位置する直観が夜に頭をもたげるからだ。」みたいな説明があり、みんなそうやってバランスを取っているのかとそのときには納得した覚えがある。今はその手は通用しないだろうけど【ぬしが噴飯おれカネゴン】。